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課業を通してあそびながら“成長”を感じました

幼児クラス2017年12月15日

くり組の11月・12月の環境認識のテーマは“人間”です。3回に分けて課業をしました。

①体のつくりについて

「人間の体には何が付いているの?」といきなり聞かれると分からないので課業を行なうときは準備をしておきます。課業の一週間前から人間の図鑑や人の体についての絵本を出しておきました。自由遊びの中で「気持ち悪い!骨だ!」「髪の毛って何で生えてるのかな?」「はなの穴って形がみんな違うんだって!」とクラス中のはなの穴を見に行ったり・・・。各々気がつくところは違うけれど人の体について興味を持っていきます。クラス全員分の手の甲と顔の写真を撮り厚紙の裏表に貼ってカードを作り「誰の手?」と当てるゲームも遊びの中で行ないました。すると手が似ている子がいたり、手の色が黒い子もいれば白い子もいることに気が付いていました。ほくろの位置まで気が付く子もいました。顔・体があり、手・足が2本ずつあること、体の部位に名前があること・体を動かすには筋肉と骨と脳(頭で考える司令室)がないと出来ないこと・沢山の関節があることなど盛りだくさんで課業をしました。

②成長

家庭から赤ちゃんの頃(0才)の写真にコメントをつけてもらい持ってきてもらい部屋に掲示しました。「これは~くんだね。」「これは誰か分からないね。誰だろう。」など写真を見てたくさん会話をしていました。課業の日には産休中の職員に赤ちゃんを連れてきてもらい、実際に赤ちゃんと自分を比べてみました。「手が小さい」「体も小さいよ」「ジャンプできないよね」など意見が出る中、自分の家に赤ちゃんがいる子たちは「ご飯を食べられない」「オムツをしてる」「お風呂に自分では入れない」「喋れない」と生活においての違いに気が付いていました。そこで実際に授乳や沐浴を見せてもらいました。

「すごいね。いっぱい飲んでる」「寝ながら飲むんだね」「足が動いた」などよ~く見ていました。粉ミルクをお湯に溶かし水道水で冷やしていると「何でお水に入れてるの?」と質問。「お湯で溶かした後人の体と同じくらいに冷やすの。赤ちゃんがやけどをしちゃうからね」と教えてもらい「へえ~」と感心していました。

沐浴を始める時に洋服を広げ、袖を通してセットしておくことやお湯に大きなガーゼを沈めたことに気が付いて「何で?」と質問していました。「何度も赤ちゃんが袖を通さなくて済むように」「お湯の中でお尻が滑らないように」など話を聞いていました。お湯の中で赤ちゃんが気持ちよさそうな表情をしていると「変な顔してるのは何で?」と聞き理由が分かると「そうなんだ。気持ちい顔なんだね」と納得して「僕とおんなじだよ。お風呂気持ちいいもんね。」と笑顔になっていました。

 

お腹の大きい職員も来てもらっていたのでお腹を触らせてもらいました。おへそから赤ちゃんが見えるか試しに覗いている子もいました。

赤ちゃんは見えないけど赤ちゃんにみんなの声が聞こえていること・お腹の中であくびやしゃっくりやくしゃみをすることも分かりました。

 

 

最後に表情ゲーム。「どんな気持ちか当ててね」と始めるとこれがとても難しいのです。お母さんって赤ちゃんが何で泣いているのか、何を考えているのか分かってすごい!と赤ちゃんのお世話をする2人の職員に尊敬の眼差しでした。

 

③成長

これから行なうのですが大きくなったくり組の子ども達も1人では出来ないこともまだまだあります。自分で出来ること・大人に手伝ってもらっていることを質問し「はい・いいえ」で答えるゲームを行ないます。そして最後に大人になってやりたい事を絵に描こうと計画しています。

子ども達が興味・関心を向けたことに大人が遊びながら知識を整理したり改めて考えたりする事で身近な環境を理解していきます。課業後子ども達はお家ごっこの中で赤ちゃんの世話をする時よりリアルに丁寧に行うようになりました。また、病院ごっこが始まりますます体について興味がわいているようです。今回の課業を通して自分が大切な存在で、お父さん・お母さんに大事に育ててもらっていることを感じられたら良いなと思います。